オンリーワンを形づくるアラヤのロールフォーミング技術。
複合技術を活かした最先端のラインが、
さまざまな形状の鋼管・型鋼を生み出します。
ロール金型を含めた成形の全工程に、アラヤ独自の複合技術が組みこまれた生産ラインでは、 お客さまのニーズに合わせた製品づくりが可能であり、定形外のサイズや複雑な形状、さまざまな素材に対応できる柔軟性を備えています。特にステンレス角管については国内においてパイオニアであり、表面肌の美しさには定評があります。
造管ライン
ロールフラワー(鋼管)
鋼帯はいくつもの段階を経て、少しずつ丸みを 帯びていきます。
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Aアンコイラー
渦状に巻かれた鋼帯を巻き戻します。
- Bフループ
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Cフォーミングロール機
鋼帯を両端から少しずつ円形状に成形します。
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D高周波溶接機
コイルに高周波を流すことで、誘導加熱し連続溶接します。
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Eサイジングロール機
溶接された円形状パイプを最終製品形状にロール成形します。
型鋼ライン
ロールフラワー(型鋼)
鋼帯を順次ロール曲げ加工し、精度の高い製品形状に成形します。
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aプレパンチプレス設備
最終的に穴開け・ 切欠き加工が困難になる断面に、鋼帯(平板状態)段階でパンチ加工を行います。
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bフォーミングライン
鋼帯を順次ロール曲げ成形し、所定の断面形状に仕上げます。
型鋼製品におけるロール成型とプレス成型の比較
- メリット
- デメリット
分類 | 要素 | 項目 | ロールフォーミング | プレス |
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生産 | 生産特性 | 生産速度 | ロール金型の技術進歩により、数十メートル/分の速度で生産が可能である | 一分間のストローク数×成型可能な製品長により、生産速度に限界がある |
材料対応 | ロール条件の調整により、被成型材料の寸法や特性変化に対応が可能である。 | 金型セットによる部分的な対応が困難である | ||
不良(屑)率 | 各成型セクションで品質対応が可能のため品質が安定し、不良発生が少ない | 材料などの品質特性に対応が困難なため突発的に連続して不良が発生する場合がある | ||
切替 | ロール成型部全体を交換する方式を採用すれば、プレスの金型交換と同等の効率が得られるが、初期的な設備コストが多額となる。 | ユニセット方式により短時間で効率よく切替を行うことが出来る | ||
製品長さ | あらゆる製品長に対応可能であり自由度が高いため、長い製品の生産に適している(極端な表現ではありが、材料長さ=製品長さまで可能である) | 金型取り付け部に規制されるため、製品長さに限界がある | ||
製品端面 | ロールの特性により製品の片方は幅が大きくなり、他の端部は小さくなる | 材料両端ほど成型性が良いため、製品の両端とも幅が小さくなる | ||
品質 | 製品品質 | 形状 | 成型品質に優れる | 微調整が困難なため限界がある |
各ロールのセクションでの段階的な成型により被成型材(材料)の特性を損なわない状態で成型が可能であるため、形状の安定度が高く均一な製品が生産可能である | 金型、材料などの特性の影響を受けやすく不安定である | |||
ロールにより部分的、段階的に変形を加えるため、成型形状やその他の諸問題に対する成型対応を把握しやすく、ロール形状、設定位置の変更など成型プロセス中に形状不整を修正、調整できる機能を組み込むことが出来る | 組み込まれた金型及びプレスの諸条件により成型条件が規定されるため、成型の諸問題に対する対応は、金型を修正し、成型条件を変更するしかない | |||
特性 | 形状実現 | 形状現実 | 複雑な形状についての実現が可能である | 金型により制限され、限界がある。 |
製品長さ対応 | 長さが自由に変更可能であり、あらゆる製品長さに対応できる | 取り付け可能な金型の大きさで規制される | ||
金型 | 耐久性 | 各ロールに加わる力はプレス成型時に金型に加わる力が小さく、板材の強度上昇がもたらす影響を受けにくい | プレス成型時に金型に加わる力が大きく、板材の強度上昇がもたらす影響を受けやすい | |
設計、分析 | 製品実現 | CAE,FEMなどのツールにより予想される製品実現における問題、対策及び期待できる効果など試作段階前に検討が可能であるため、試作回数、試作時間が短縮できる | 製品現実において成型セクションを多く持つ一つの金型による成型及び多数のプレスを並べたプレスラインでの成型は、試作において非常に多くの工数、費用を必要とする | |
費用 | 導入費用 | |||
成型ライン | ライン全体でプレスラインと比較して安価である | ライン全体の導入費用はロール成型ラインと比較して高価である | ||
基礎工事 | 各装置の役割が分散されているため、各装置の重量が軽く基礎工事は安価である | 装置の重量がプレスに集中し、また非常に重量が大きいため、基礎工事が高価となる | ||
金型 | プレス金型と比較して安価である | 費用/加工度は非常に高価である |